2011年11月3日木曜日
奈良まで行ってしまった
第49回癌治療学会も無事終了。最終日が別の研究会で遅かったので、もう一泊した。翌朝早起きして6時20分名古屋始発ののぞみで京都経由奈良に行ってきた。目的は”正倉院展”。開場30分前には着いたけど既に長蛇の列。当日券購入して並ぶこと約30分(人の数の割には意外と早く入れた)、館内はイモ洗い状態。香木、袈裟、剣など今回の目玉展示もなんとか目にすることができた。すばらしい。が、思った以上の感動はそこまでなかった気がする。あまりの人の多さのためか?やはりできれば心静かに対面したかった。その後、法隆寺まで行くことを画策していたのだが、隣の興福寺の「北円堂開帳」の案内に目がとまり、ふらふらと立ち寄ってみた。そして自分の無知に愕然とすることになる。正直、今回の自分にとっては正倉院展よりもはるかに素晴らしかった。国宝の嵐である。一昨年、九国で見れなかった阿修羅像にも対面できた。金剛力士像あぎょう・うんぎょう、これも迫力ある。そして今回もっとも打ちのめされたのは北円堂の無著・世親像である。特に無著像。その静かなたたずまいの中にも力強く訴えかけてくる表情、おそらく約2メートルという身の丈が関係しているのだろうが、あまりの存在感にしばしその場で圧倒されていた。これだけでも奈良まで足を伸ばした甲斐があった。おりしも雨が降り出したが、余韻に浸りながら帰路に就いた。
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