2022年4月17日日曜日

4大惑星直列!

 珍しく連日の投稿になる。何年振りであろう。というのも、これは記録に値する出来事なので是非に。毎年12月ごろになると翌年の天文現象のチェックをするのであるが、2022年はさして極めて話題性の高いものは余りない。しかしその中で個人的に大きなイベントの1つとして目標にしていたのが、この4月17日前後の惑星一直線現象であった。4月16日(土)の早朝にまずは1回目のチャレンジ。4月に入ると日の出の位置が北側に移動するので自宅のベランダからは観測困難と予想し、以前から目を付けていた東側の視界が大きく開けて人工光の影響の少ない筑後川河川敷の駐車場に到着したのだが、結局薄雲がかかっており、金星すら確認できず断念。ガイドによると18日早朝が最もきれいな一直線のように記載されているが、さすがに月曜日だし、予報も曇りとされているので、本日4月17日(日)がラストチャンスである。満を持して4時30分過ぎに観測地点に到着。暗闇に目を慣らして車外に出てみる。気温は7~8度であろうか、この時期にしては寒い。東の空に目を向けると早速真っ先に目に飛び込んできたのは言うまでもなくヴィーナスである。美しい。-4等はあろう。そしておもむろにその南側方向に少し視点をずらしていくと、一瞬わが目を疑った。まさに直線である。ヴィーナス、そして明るさは劣るものの、確かにやや赤みを帯びたマース、そしてその延長線上にサターンを明瞭に確認できるではないか。素晴らしい。間髪を入れず双眼鏡で確認する。金星、黄金色に輝き、眩しい。そして火星は赤く鈍い光を放つ。数年前の大接近の際の明るさには到底かなわないが、その謎めいた赤さは健在である。そして土星。何となく青白く見えるのは気のせいか。惜しむらくは望遠鏡を持ってないこと。最後にこの目でリングを見たのはいつだったか。早速スマホで撮影。マニュアルにしてISOやら焦点距離やらいろいろ調整してなんとか画像に収めた。しばし感動に浸っていたのであるが、「ん、待てよ、もしかしてもう1つ見えるはずではなかったか?」そう、ジュピターである。気持ちを落ち着かせて金星から北側にゆっくりと視線を向けてみる。日の出時刻が近づいてきているせいか、何となく東の空が明るい気がする。まだ耳納山系の影なのか、白む東空に溶け込んで視認できないのか、ジュピター。と一瞬たじろいだが、神は裏切らない。金星よりはその光度が劣るものの、さすが太陽系最大の惑星である。その姿をこの目で見つけたと同時に思わずガッツポーズが出た。改めて全体を見渡すと、確かに一直線である。まあ、自分的には奇跡に近いと思う。奇しくも本日は満月であり、その月は大直線に対峙する自分の真後ろの西空低く煌々と輝いている。そう、水星以外は勢ぞろいである。(太陽はその後しばらくして日の出を確認した)。久々にしびれる観測であった。さてそう言いながら来週はその惑星群に細い月が接近する。そして5月1日には木金大接近である。これも楽しみである。さあ、しばらくは週末の早起きが続きそうである。




2022年4月16日土曜日

筑紫紅

 久留米に居を移して早8年目に入った。予定任期の後半である。ここ1年で様々な役割を担うようになり、ここからがおそらく本当の意味で正念場であり、持てる力を発揮すべき時間なのであろう。まずは心穏やかにして取り組みに徹したい。

 さて、これまでこの時期には当たり前のように目にしていたのだが、綺麗だとは思ってもそれ以上の思いはあまりなかったのだが、あえて久留米つつじについて触れてみる。

 原種は霧島山のヤマツツジとミヤマキリシマの自然交雑種に薩摩大隅半島のサタツツジとされているとのこと。久留米地方全くのオリジナル品種ではないようである。高良大社の社の横に広い範囲の原木があるが、この花は色がやや薄めのオレンジがかった感じでむしろあまり目立たない印象であった。街中でよく見かけるかなり紅色の強い小ぶりのものは筑紫紅(ちくしべに)と呼ばれる品種のようで、調べてみると認定が1989年6月、母が黒竜、父が若楓とのことで比較的新しい品種のようである。一重咲きの濃赤色の花で枝当たりの花数が極めて多いのが特徴。たしかに満開の様子は圧巻である。これから近くでツツジを目にすることがあれば少し詳しく観察してみなくてはと思う。躑躅、漢字は極めて複雑。見る人が足を止めるほど美しいという言われらしい。ツツジ目ツツジ科ツツジ属、学名 Rhododendron、英名 Azalea





カタルパの木 久し振りの投稿。この道は数十回と通っているはずなのであるが、気づいていなかった。カタルパの木、アメリカキササゲという北米由来の樹木である(木大角豆とも書くらしい、読めない)。初夏に開花するとある。今朝、久し振りに高良山に登ろうと車でいつものルートで参道下に向かう途中...