2010年2月21日日曜日

永井学生センター


とても天気がよかったので久しぶりに近所の散策に出かけた。いつも車で近くは通っているのだけど、やはり歩いてみるといろんな細かいことに気付く。その中で今回はちょっとショッキングなことになってた。あの永井学生センターがとうとう取り壊されて平地になってしまっていたのだ。たぶん駐車場の入口横にあたる部分だと思う。その壁に記された文だけが残っており、何となく物悲しさを語っていた。この時勢、経営がさすがに行き詰ったのか、それともアギラール先生がどうにかなってしまったのだろうか。何となく胸が締め付けられる思いである。教養2年の時アギラール先生の英語の講義を受けたことは覚えている。あの日はbeyondというtermを使った文章を発表したのだが、私は”beyond the horizon" といったつもりが、先生には "beyond the life" と聞こえたようで、とても良い表現だといたく褒められてかえって恥ずかしかった。そのクラスにはYさんもいて、彼女もこのやり取りを聞いて、”あれ、何か変?”といった表情をしたのも記憶にある。センターではサッカー部の合宿でも1回お世話になった。結構迷惑かけたよな。最後に建物の中に入ったのは5,6年前のクリスマス会の時かな。スコットに誘われて、家族で参加した。あくまでボランティア精神で成り立っている施設であったのでやはり維持が難しかったのだろうか。先生の安否が気遣われる。また、青春時代の思い出がひとつ消えたことになる。壁の碑文は是非保存してほしいものである。

追記:2013年7月7日
しばらくぶりに扇町近辺を歩いたので、センター跡地を確認してみた。すると、写真のような新築アパートに様変わりしていた。そして残念ながら上の碑文は跡形もなくなっていた。時代の流れには逆らえないのだろうか。

 

2010年2月20日土曜日

干拓道路

今日、はじめて全長7Kの干拓堤防道路を走ってみた。島原のバイト先からの帰りで、天気も良く、時間的にも余裕があったので、遠回りではあるがつい進路変更してしまった。正面には多良山系が横たわり、左手に閉鎖された部分の諫早湾、右手に有明海へと続く海原が広がる。やはり右手のほうが明らかに水面の輝きと青の深さが鮮明である。しかし、閉鎖湾側にはおびただしい数の水鳥が羽を休めていた。車の中からは、農地部分は確認できず、今度中間のvista pointからゆっくり眺めてみたいものである。様々な問題を抱えているこの地域であるが、明日決まる次期新知事の判断によっては今後ドラスティックな変化を迎える可能性はある。新首長には諫早湾干拓のみならず、県政の問題点の抽出と、それに関する今後の方向性についてわかりやすいvisionを是非早急に示していただきたい。今日の朝刊に平均県民所得が掲載されていたが、またしても下から4番目であった。この数字だけで県のすべてを判断できるものでは決してないとは理解しているのであるが、やはり出口が見えてこないのは不安である。何らかのbreak throughが必要である。


小春日和の中を爽快に走り抜けたつもりであったが、堤防道路の両進入口近辺の町の様子が今までと余りにも変わりなく、現在の県政の状況を示しているようで淋しさを感じた。

2010年2月13日土曜日

HTB支援決定

HISおよび九州企業体によるハウステンボス支援が決定した。一県民として喜ばしいことと感じている。これまで相当紆余曲折があったと想像できる。しかし、最終的に支援の方向にむいたことは、ある程度の勝算があったからであろう。報道では大規模アウトレットモールの構想があるとのこと。私もそこには思いつかなかった。というのも、周知のようにアウトレットモールはすでに九州にも複数個所存在し、すでに顧客を獲得している。そこへの参入なので、かなりレベルの高い知的戦略が必要であろう。私自身この場合の最大の問題はやはり交通アクセスの問題だと思う。HTB周辺はもとより、空港、からのルート、佐世保方面とのアクセスなど現状ではせっかくのモール構想の良さも半減してしまう。いずれにしても行政・民間力をあわせて立ち向かう必要がある。広く県民のみならず九州規模でのアイディアの吸い上げも必要かもしれない。とにかく次の具体的構想提示が待たれる。

2010年2月11日木曜日

ピタゴラスイッチ


言わずと知れた某教育チャンネルの児童向け(?)番組。よくぞここに注目した!という感じで、たしかに子供(特に男の子)にとっては極めて興味深い遊びで、結構入れ込んだ記憶が男子たるもの誰でもあるんじゃないかと思う。自分の思い出で一番古いのは小学2,3年ごろか、家の階段を使ったバージョン。いろんな本や棒なんか寄せ集めて、主としてビー玉を2階から1階まで調子よく転がす奴だった。その後新しい家に引っ越してからも友達と一緒になって次第に長い行程を作るようになった。ビー玉仕様の基本は変わりなく、ときどきミニカーも使っていた。屋外バージョンとしては住宅地の一番上の溝から木の葉の船を流して上手く下流まで持ってくるなんてことも良くやった。当然雨中での作業になる事が多いので、ずぶぬれになって良くやったものである。おそらくこんなことを通じてサイエンスに目覚めていったのだろうか。しかし番組に出てくる奴は良く出来ている。なんかまたやってみたくなった。

2010年2月6日土曜日

小学校時代の思い出(1年生)

今回は小1時代の思い出。さて、どれくらい思いだせるか?
担任はI先生。長身で禿頭、どうみても音楽専門の先生とは思えなかった。当時教室にはオルガンが1台置いてあって、授業にはもちろん使うんだけど、毎日帰りの会の時、例の”せーんせーいー さよおならー、みーなさーん さよおならー”の歌を歌う時のオルガンを弾く先生の大きな背中を覚えている。授業中の場面で唯一記憶にあるのが、タンバリンの鳴らし方。トレモロ風に鳴らす方法として、”こうすればいいんだよ”と言って、右手の親指の腹で鼻の頭をちょいと擦って鼻の脂をつけると、”タンバリンの縁のところをこうして・・・”といいながら丸く反時計回りに親指を滑らした。すると、”タ、タ、タ、タタタタ、タ”、という感じでほんとにトレモロみたいになって感動したなあ。
小1、小2の2年間は同じクラスメートで、組み分けはおよその誕生月ごとになされていた。誕生日が半年ちがえば成長具合も確かに差があったようで、4組の連中はちょっと大きく見えてた。幼稚園時代仲の良かった連中もほとんどが3組か4組で、クラスが別になるとそれまでがうそのように全くと言っていいほど遊ばなくなり、遊ぶのはもっぱらクラスメートに限られていた。子供の習性なのかな?クラスの中でも特に仲良くなったのがH.I.君。色白でほっぺがポチャッとしてて、どことなくお坊ちゃんといった風のドラマの子役で出てきそうな感じなんだけど、話がおもしろくてとても気が合った。彼はその後3年生のときだったか転校した。今どうしてるかなあ。
あとは残念ながら、1年生の時と特定できる記憶は無い。実家にあるアルバムをみたら少し掘り起こしできるかもしれない。ただ1年生最後ごろの集合写真は撮った場所と当日の天候や雰囲気がなんとなく記憶に残っている。写真のみんなの表情や髪に動きがあるのは、やや風が強かったせいだったと思う。2年生の思い出ははもう少したくさんあるかな?

2010年2月1日月曜日

1月の読書歴

1月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2810ページ

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
多田と行天のやり取りの絶妙さが伝わってきて、著者の上手さを感じます。僕はどちらかというと多田タイプなのかなあ。
読了日:01月30日 著者:三浦 しをん
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
やっぱり天才は着想の仕方と集中力が違う。
読了日:01月27日 著者:リチャード P. ファインマン
ブラックペアン1988(下) (講談社文庫 か 115-2)ブラックペアン1988(下) (講談社文庫 か 115-2)
佐伯教授、かっこよすぎる。骨盤壁静脈叢からの出血は確かに止まらない。想像しただけでしびれる。
読了日:01月24日 著者:海堂 尊
ブラックペアン1988(上) (講談社文庫 か 115-1)ブラックペアン1988(上) (講談社文庫 か 115-1)
世良君とは同期だなあ。しかし、胃全摘1時間少々はありえねえ。
読了日:01月23日 著者:海堂 尊
傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉 (新潮文庫)傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉 (新潮文庫)
傑作集1に比べるとややおとなしめかな。でも筒井節は健在。執筆時期でテイストが若干異なるのを感じるのもおもしろい。
読了日:01月23日 著者:筒井 康隆
徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書)徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書)
著者の前作、肖像画のカルテも同じようなコンセプトだったけど、今回は日本の歴史に根差したもので、世継ぎを得ることの大変さと実態が生々しい。大変興味深く読めました。ただし、やや推論に基づく部分が目立つ気がすることと、医学的解説部分でわずかだけど誤りがあるみたいです。
読了日:01月17日 著者:篠田 達明
幽霊たち (新潮文庫)幽霊たち (新潮文庫)
今回は深く考えずにさらっと読んだつもりですが、この読後感は何なんでしょうか。
読了日:01月11日 著者:ポール・オースター,柴田 元幸,Paul Auster
まんが現代史 アメリカが戦争をやめない理由 (講談社現代新書)まんが現代史 アメリカが戦争をやめない理由 (講談社現代新書)
いろんな解釈や意見・反論はあると思う。しかし、戦争が結局は悲劇を生むことは間違いない。前作と合わせて、早いうちに日本の若い世代に読ませたい。少なくとも世界(日本も含めて)が問題だらけであることが短時間で再認識できる。
読了日:01月11日 著者:山井 教雄
銀齢の果て (新潮文庫)銀齢の果て (新潮文庫)
「らっしゃあももんが」 「ばりぼりべりばり」 擬態語 擬声語 意味不明の発言は、やはり天才的。読み始めるとなかなか抜け出せないのが筒井ワールド。最終生存者は予想通りだったけど、現実の厚労省のやりかたにも憤懣やる方ない人は多いであろうと思う。ポイントは異なるけどマイケルムーアのシッコに通じるものがある気がする。 
読了日:01月08日 著者:筒井 康隆
村上朝日堂 (新潮文庫)村上朝日堂 (新潮文庫)
少しだけ時代が重なっているので懐かしい感じで読めました。虫の話なんてなんか共鳴できる。
読了日:01月05日 著者:村上 春樹,安西 水丸
最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)
久々に筒井ワールドに足を踏み入れてしまった。しかし、やはり最近の単なるドタバタ・エログロ・ナンセンスより一枚も二枚も上手。緻密に裏打ちされながら縦横無尽。自選というだけあってインパクトは強烈。まさに「ほげぇ」、「わひ」の境地。
読了日:01月01日 著者:筒井 康隆

読書メーター

カタルパの木 久し振りの投稿。この道は数十回と通っているはずなのであるが、気づいていなかった。カタルパの木、アメリカキササゲという北米由来の樹木である(木大角豆とも書くらしい、読めない)。初夏に開花するとある。今朝、久し振りに高良山に登ろうと車でいつものルートで参道下に向かう途中...