2020年9月21日月曜日

孤独にグルメ「平和食堂に行ってきた!」

実に久しぶりの投稿。前回から4年経過してしまった。昨日実家の様子を見に行った際に、以前から心の片隅に引っかかっているのだがなかなか実現できていなかったことを遂に達成した。そう、平和食堂訪問である。時間はすでに14時をまわっており、もしかしたら閉まっているかも(実は数年前一度チャレンジしたのだが、店休日のことがあった)、と一抹の不安を覚えながらいざ訪問。お、やった、営業中なり。店舗裏手に2台分の駐車場があるのでそこに駐車。国道からの入り口は狭いのだが、路地に入ると、奥は少し開けており、駐車操作にはストレスはない。さて、あえて正面ではなく南側の入り口からいざ、入店。

第一印象、まさに昭和である。なんとなく雑然とはしているのだが、決して不潔感はなく、廃業寸前の店舗の黴臭さやヤバイ感じは一切ない。とりあえず中には誰もいないが、「こんにちわー、いいですかー?」と声をかけたら奥の方から「はーい、どうぞー」という中年女性と思しき人の声。ほどなくして厨房の方からマスク姿の店のおばさんがお茶をもって登場。てっきりヨレた厨房白衣を着た細身の爺さんが出てくるのかと思っていたので意外といえば意外だった。思わず最初に営業年数を尋ねると、創業52年!との返答。一瞬、脳天がクラクラした(聞くところでは、故あって10年ほど休業していた時期があったそうである)。おそらく自身4歳のころである。以前にも書いたが、この頃から家族でよく滑石の別荘(というほどのものではない)に行ってたので、必ずこの店の前は通っていたはずである。おそらく店の佇まいのほとんどは当時のままであろう。またもやタイムスリップ感にしびれたのである。



さて、ひとしきり話を聞いたところで、注文である。例の如く壁にメニューが貼ってある。値段の紙の上貼りがこの50年での社会変化を表していることはやむを得ない。どれも美味しく見えてしまい悩むところではあるが、ここは初対面でもあるので、やはりちゃんぽんで真っ向勝負である。今回はこれにめし小をつけてみた。おかみさんが厨房に入ったところであらためて店内を見回してみる。決して広い店ではないのだが、4人掛けテーブルが程よく配置されており、満席になるとおそらく16人くらいであろうか。壁際の食器棚の上には雑誌数冊と定番長崎新聞が置いてある。久しぶりに新聞を開いてみた。あらためて思うのが長崎新聞のプロ野球の順位表と打撃10傑、それとお悔やみ欄は非常に見やすい。奥からは具材を炒める音がしてきた。壁のメニュー表の下側にかき氷のメニューが貼ってあるのに気が付いて、妙に字体と紙の感じが古そうなので近づいてよく見てみると富士醸造(詳細不明)の電話番号の市外局番が5桁である、これは創業当時から貼ってあるんじゃないか?などと思っているうちにいざちゃんぽんの登場である。

多くは語る必要はない。昭和の長崎市内にある大衆食堂のちゃんぽんそのものである。美味でないわけがない。自身のちゃんぽん紀行の中でも明らかに上位に入る。スープも佐賀や福岡のややラーメンベースの風味に慣れていた自分にとっては懐かしく、やはり口に合う。感動を覚えながら一気に頂いた。満足である。ちゃんぽん700円、めし小100円、合計800円也。近隣の食堂や店舗が軒並み店を閉じていく中で是非頑張ってもらいたいものである。女将さんに再来を約束して店を後にした。


カタルパの木 久し振りの投稿。この道は数十回と通っているはずなのであるが、気づいていなかった。カタルパの木、アメリカキササゲという北米由来の樹木である(木大角豆とも書くらしい、読めない)。初夏に開花するとある。今朝、久し振りに高良山に登ろうと車でいつものルートで参道下に向かう途中...