2010年1月17日日曜日

長崎路面電車考

いつも行く散髪屋のおやじさんとの話の中でたまたま電車のことについて出てきたのでちょっとだけコメント。チンチン電車と長崎は切っても切り離せない関係で、長崎人の心の故郷といってもいいくらいだと思う。記憶の中で古いところでは、子供時代に外を向いて座席に乗って街並みを眺めながらよく母たちと浜の町に行ったこと。当時はまだ車掌さんがいて、天井のひもをひっぱって”チンチン”と鳴らす姿があった。料金もたしか大人30円、子供15円で、両替は白い少し透けた紙(トレーシングペーパーみたいなやつ)でできた小さな袋であった。今でも現役じゃないかと思うけど、小学生のある日207号車に乗った時、座った感じがものすごく柔らかくフワフワで、またこれに乗りたいなと思ったけど、それ以来今まで乗ってない。宇都宮浄人著”路面電車ルネッサンス”によると、長崎の路面電車は国内で唯一、小さいながらもネットワークを持ち、利便性の高いドイツ型に分類されるとのこと。たしかにほかの都市と比べるとそんな印象がある。先日とうとう100円時代が終わったが、これも仕方ないことであろう。しかし、まだまだ改善点はあると思われる。以前から思っていたのは、なぜ料金前払いにしないのかということで、このために特に混雑時の降車の際の問題が生じていると思われる。おそらく観光客の皆さんは困惑することがあるのではないかと思う。最近プリペイドカードが使えるようになってむしろこの問題が複雑化した。統一するとしたら、乗車はすべて前乗りで現金の人は前払い、カードの人はワンタッチで支払い終了となるシステムとするか、乗車時のカードタッチを乗車直前にホームに設置した検出器に1回目、運転席横の検出器で2回目を済ませる。降車はすべてのドアから可能とし、降車終了後に乗車とする。結局時間的には同じだと思うし、車内の混雑緩和にはむしろこちらの方法がいいのかなと思います。後払いは長年のシステムなのでいまさら替えづらいかなあ。やっぱり長崎の顔だから、いろんな意見の吸い上げや広報活動をもう少し充実させて、さらなる改善にもう少し積極的になってもいいのかも。

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