通勤時にたまに通る道すがら、ふと、気付いたので撮影。なんのことはない、古びた会社案内の看板なのであるが、その中の一部に目がとまった。そう、「レッキス」の部分である。今の時代に言うならばさしずめ「レックス」なのであるが、そうではなく「レッキス」なのである(会社の人ごめんなさいね)。そこが重要である。確かに我々が小学生時代はXのことを何か謎めいた文字のように崇めつつ、”エッキス”と読んでいたような気がする。学校の先生もこう読んでたと思う。なぜ、そこまで気になったかというと、当時身近にやたら”エッキス”を連呼する友人がいたからである。その友人、はっきり言って賢く、当時すでに常人の先を行ってて、中学から県外の某有名私立進学校へ行った。したがって読んでる本もその辺の小学生とは一味も二味も違う。記憶では、松本清張がお気に入りで、「点と線」「Dの複合」を読む姿を覚えている。そう考えたらミステリーが好きだったのか、エラリー・クイーンの「Xの悲劇」も読むに至ったのであろう。そう、「エッキスの悲劇」なのである。その小説に感動したためか、あるいは秀才がゆえにすでに中学数学なんて普通にやっていて、その中に当然出てくるX, Yを指して叫んでいたのかは不明である。彼の”エッキス!!”という唾を飛ばしながら叫ぶ姿が昨日のようによみがえる。その彼、個人情報なので詳細は差し控えるがおそらく現在政府某公的機関の主任研究員をされていると思う。やはり子供の頃のミステリー好きが昇華したのではないかと思う。その意味でも尊敬してしまうなあ。会う機会があったら是非”エッキス”の話をしながら一杯やりたいものである。
2013年7月21日日曜日
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