2010年4月30日金曜日

盛岡にて

学会で今度は盛岡です。今回は座長なので気楽であるが、総会では初なのでそれなりに準備はしたつもり。いざ望んだら手元の資料は結局1回も開かず、その場の雰囲気でコメントしちゃった。まあいいか。それなりに形にはなっていたと思う。サテライトはDr. Nickelの講演聞いたけどいまいちかなあ。期待しすぎた感じ。あとの日本のおふた方は英語がいまいち。残念ながらインパクト弱し。前日夜の懇親会は噂の短角牛が2か所で回っていた。すごい!!でも想像してたのとはちょっと違ってた。さすがにまるのまま串刺しでとはいかなかった。最終日はDocetaxelの勉強して、ひるはランチョンセミナーには出ずに、1人でジャジャ麺食べに行ってきた。店は白龍で行列ができていた。待つこと20分。注文は”中”。それなりにまあまあであった。チータンもなかなか。おいしいけどたしかに何回も続けて食べるのはどうかなあ。飲んだ後にたまに食べるのは良いと思う。帰りはたまたま乗った個人タクシーの運転手さんが気さくな人で、短時間で石川啄木の新婚の家と宮沢賢治ゆかりの光原社を回ってくれた。石割桜もちょうど満開だった。今年は2週間遅れだそうな。南部せんべいおみやげに買って、帰路に就いた。

2010年4月24日土曜日

のらくろ

今読んでる本が漫画に関係したもので、中に”のらくろ”の記述があって懐かしくなった。実は実家には昔からのらくろ漫画大全集という結構大冊の装丁本が置いてあり子供心に何度も読んだものだった。たぶん最後に目にしたのはもう中学生の頃だと思うから、今はどこにしまってあるのだろうか。その時の記憶ですでにかなりぼろぼろになってたので、存在も危うい。さっそく次回訪れたときに探してみなければ。ところで、”のらくろ”は戦争に関するもので、愛国心を鼓舞するような内容である。当時は良く理解できないままいろんな言葉を吸収した記憶がある。二等兵、伍長、曹長などの階級は真っ先に覚えたし、重営倉、軍旗、トーチカ、鉄条網、高射砲なんて言葉も自然に身に付いた。三つ子の魂云々・・なんてのはやはり正しくて、物心ついた少年期に刷り込まれた記憶は強固である。そのほかにたどってみて思い出すのをあげてみよう。上官、下士官、師団長、捧げつつ、無手勝流、サーベル、・・・であります、猛犬連隊などなど。のらくろは順調に出世して軍への多大な貢献をしたのち、最後は除隊して新天地を求めて大陸にわたった。当時の僕にはその姿がむしろちょっと淋しかった記憶がある。全集の最終話で数年ぶりにブル連隊長とであった時の会話が連隊時代の上下関係のキビキビしたものとは変わっていたので当時はこれにも少し違和感があった。が、今はなんとなく理解できる。思えば自分にとって犬(ひと)の成長の形を自然に学ぶ格好の教科書であったのかもしれない。田河水泡氏のことも少し振り返って調べてみよう。いろんな背景がまた見えてくるかもしれない。

2010年4月18日日曜日

春の海


父の誕生日に昼食をということで、われわれ家族と一緒に茂木にいってみた。僕自身は今年実は3回目なのであるが、いずれも夜だったので海は眺めることができなかった。今日は昼間なのでほんと、15年ぶりくらいに二見からの春の海を眺めることができた。べたなぎで天気も良く、これぞ、ひねもすのたりのたりかな。という感じだった。いつものメニューではあったが、やはりうまい。父にも満足してもらったのではないかと思う。

メールしてしまった


いつも興味深く拝見しております。
少し時期がずれましたが、先日松下塾をとりあげた放送日があったかと思います。
たまたま「道をひらく」を読んでまだ間もなかった時でもあり、少しばかり感じるところがございましたのでメールさせていただきました。
ただ、残念ながら当日は終盤の所しか視聴できなかったので、私のコメントに誤り・偏りがあったらすみません。

番組では最終的に、現在松下塾の存在意義はもはや薄れてきている感が否めない、というのが結論ではなかったかと思います。
確かに、多くの政治家を輩出し各人がそれぞれご活躍されていながら、本当に国民の利益につながっているかどうかははなはだ疑問で、
松下幸之助氏が真に理想とする政治からはどんどん遠ざかっているような思いでいっぱいです。
当然意見の食い違いはあるし、政治がそんなに単純なものではないことは良くわかります。
しかし、基本中の基本理念というものは最終的には皆共通ではないのでしょうか。
番組中でとりあげられていなかったのであれば、是非、「道をひらく」の224ページの節を全政治家の皆さんにもう一度声を出して読んでいただきたいと思います。
例えが適切かどうかわかりませんが、就任当時のオバマ大統領はこのような気持であったのではないかと思います。

サンデーモーニングの適切なコメントが各方面に届くことを今後も期待しております。

長崎在住 40代男


無視されることはわかってるけど、ついつい出してしまった。

2010年4月17日土曜日

散歩道

最近、時間がゆるせばゆらゆらと近所の散歩にでかける機会がちょっとだけ増えた。もちろん、目的のひとつは健康のため。先日は少しルートを変えて、大通りを軸にそのわき道を交えながらの昔の通学路コースを歩いてみた。そうすると、あるわあるわ、懐かしい光景が。普段は車の中からなので実際に自分の足でその場に立つのは一味もふた味も違う。ドングリ山公園は昔の遊具がそのまま残っており、タイムスリップ感でクラクラした。NBC公園はすっかり変わってしまったが、しばしその場で昔の様子を思い描いてみた。ああ、あんな遊び方したなあ、とか友達が当時の子供の姿で思い出された。O君やM君の住まいの近くも通ってみたが、あれ、もしかするとあそこで干した布団を取り込んでいるのはM君の母上ではないだろうか。もちろん眺めるだけで声はかけない。途中、なんとものんびりした猫を発見(写真)。中園近辺ではそれこそ38年ぶりに絵を習いに行ってた先生のお宅の近くを通った。残念ながら家並みはかなり変わってしまっており、先生のお宅は見つけきれなかった。JR高架下の橋をこれまた久しぶりに渡って、昔の通学路である川沿いの小道を進んだ。この道沿いはあまり変わっていない。というか時間が止まっている。おそらく高齢者だけが住まっているのか、すでに空家なのか。懐かしさと同時にわびしさも感じる。いろんな思いを描きつつ、約1.5時間の旅は終了した。

2010年4月11日日曜日

有家運動公園

昨日久しぶりに家族でドライブ。特に行き先も決めずにゆるゆると走っていたら、有家のジャスコ付近で有家運動公園のサインがたまたま目に入ったので、思わず左折した。1,2分ですぐに目的地。おや、意外といろいろあるみたいだよ。右手奥にはなんか砂浜らしきものが見えたよ。と、この時点で娘はやや興奮状態。こんなリアクションをみると、なんだか嬉しくなる。奥のパーキングに駐車すると同時に娘は海側へむかって走り出した。後を追って私も足早に同じ方向へ向かう(この辺のわくわく感は娘と同じなんだろう)。妻と母はゆっくりくるだろう。途中、地元の少年5人組(うーん、中学生かなあ)とすれちがったが、向こうから”こんにちわ”のあいさつ。正直びっくりした。この辺りは素直に教育された少年が存在するようである。こっちも”ん、こんにちわ”とやや低めの声で返した。さてさて、ここはなかなか結構眺めがよろし。人工海浜が大小の岩とテトラポッドで積み上げられた堤防でひろく楕円形に囲まれて作られており、この堤防の上は歩いて一周できるようになっている。手前で白大根(?)の花を観察した後、いつものように砂浜でおそらく貝殻を拾っている娘を横目にさっそく堤防上を歩き始める。これに気付いて娘もあとから追ってきた。フナムシが数匹、堤防内側にごくごく小さい魚の群れ、水辺の岩に牡蠣が多数、堤防外側に繁茂する海藻。確認した生物はこれくらい。それよりも今回の発見は堤防を作っている大小の岩に中に、泥岩や粘板岩などの水成岩が多数あるようで、この中の黒褐色で目の細かい岩の破片を割ってみると、どうやら化石らしいものを見つけた。本物かどうかはわからないが多分なんらかの貝類であると思う。堤防を1周して浜辺に戻ると、今度は砂地に無数のシオマネキの穴を発見。2-3個掘り起こしてカニを確認。驚かしてごめんごめん。そのほか、この日は結構昼間の気温が急に上昇したせいなのであろうか、多分、海霧が発生した模様。有明海上表層を白い帯が広く覆っていた。久しぶりに自然に触れて、心穏やかになった。良い休日であった、また来よう。写真左は海霧?見えるかな?右はシオマネキ(多分まだ子供で小さめ)。わかるかな?

2010年4月10日土曜日

院展

先日、初めて院展を鑑賞する機会があった。存在は知っていたものの、実際に作品に触れたのは人生で初めて。やはりそれなりの感動と学ぶべき点が多々あった。とにかく同人の作品はそれなりにすごい。特によかったのは平山郁夫、松尾敏男。松尾画伯は長崎出身で現在日本美術院の理事長を務められているとのこと。これも知らなかった。同人以外、一般の中にもそれなりに訴えかけてくる作品は多かったが、やはり同人の作品群は一味違った。同人は毎年の出品が義務付けられているとのことで、あれだけの作品を絶えず創出することは容易ではなかろう。やはり、こういった機会にはこれからもできるだけ逃さずに触れていきたい。長崎にあっては殊、芸術に直に接する機会が都会に比べて極端に少ないので、これはやはり県民性や県民の知的レベルにも少なからず影響すると思う。昔の県立美術館時代に子供心に何回か展覧会を訪れた記憶はあるが、そこまでの感動は無かったように思う。やはり感受性の違いなのかなあ。それとも真に優れた作品が無かったのかなあ。しかし、「怖い絵」でわかるように、ある程度の基本的知識がなければ作品の意味を理解することができないし、その知識を日頃から蓄積するよう務めるのは自身の義務であろう。さあ、次の機会はなにか。

2010年4月9日金曜日

長崎新幹線

中村知事新体制がスタートして1カ月余りになる。なかなかローカルニュースを見る機会が少ないので、適切なコメントになるかどうかは不明だが、この1カ月で知事の姿や発言をメディアで見たのはつい先日の東京での長崎新幹線ヒアリングの際のものだけだったような気がする。ニュースでは積極的に中央の役人と接触する姿が映ったが、さて、実際の中身はどのようなものであったのだろうか。当然ではあるが地元にとってはプラスになるような試算結果が前面に出されていたようだが、はたしてその試算方法の精度や結果の意義づけは評価に耐えうるものなのであろうか心配である。試算結果の概要は県民のほとんどは知らないと思うし、反対意見の人々の意見をどれくらい吸い上げて比較検討したものかも不透明である。私自身、これまでは漠然と、新幹線がきたらある程度便利にはなるんだろうなあというくらいの意識しかなかった。いろいろと聞いていたら、実現の可能性はかなり低いもののように感じた。県政、県民にとっては極めて長い期間にわたる懸案事項であるがゆえにもう少し真剣かつ系統的な評価システムが必要であろう。いまさら言っても遅いし、適切な人材やこれに懸かる予算がないという理由で一蹴にされるのであろうが、やはりそれでもやりきれない。ここを新しい切り口で展開してくれるのが新体制の役割だと思う。長崎県政、あまりにも元気がなさすぎる。県政の長としてさらなる活躍を期待してやまない。落選した橋本さんはどうしてるのだろう?意見は当然合わないので無理な相談だけど、この際何らかの形で県政に加わってもらってもいいんじゃないかとも思ってしまう。大仁田厚しかり。県政はそこまで力を失っているのだ。

2010年4月4日日曜日

靴の思い出

今日は久しぶりに思い出シリーズ。これまで履いてきた靴はたくさんあるんだけど、その中での思い出深いものを3つ。

1.ウルトラセブンのマークのついた白い運動靴・・・多分小学1,2年かもしかしたら幼稚園年長かな、とにかく一番古い記憶の靴。なぜ覚えてるかというと、はじめて履いた日に遊んでいる時、こともあろうにウンチ踏んじゃったのである。場所まで覚えてて、当時一番の遊び場だった、住吉神社の裏手のNBC公園に通じている林の中である。ちょうど塀のすきまを乗り越える部分があり、たぶんこの周辺である。結構べったり付いてしまい、母になんとか洗ってもらったシーンも覚えている。よっぽどショックだったのだろう。当時はキャラクターものの靴の走りの時代であった。

2.黒のSUNのバッシュ・・・小学6年生。当時はVANかSUNのひも靴が流行りで、でも多くはSUNのほうだった。小体連のサッカーに参加することになっていたが、その前の時期に購入して使っていた。当時としては結構画期的で、厚い靴底と、黒色で威圧感があった。すごいシュートをビシビシ決めていたので、友人のKからは、ありゃあ靴のおかげさなんて言われて少しムッとしたことも覚えている。その後しばらくしてKも同じような靴を買って履いていた。

3.小学校の上履き・・・典型的なスタイルの上履き。最初の2年間は靴裏が白のゴムで、以後は裏も水色の波ギザになった。自分の学年だけが上履きの色(やや濃いめの水色)と名札のいろ(ピンク)が異なっていた。理由はわからない。おそらく年間1~2足のペースかな。4年生くらいまでは自宅の2件左隣りのあおき靴店に買いに行ってた。その後引っ越してからはどうだったかなあ。覚えていない。ちなみに中学は多分黄色だったように思う。  ちなみに写真は娘の上履き。

2010年4月1日木曜日

3月は


3月は学会発表準備におわれて、運動量、読書量やや減。4月からはむしろ講義準備で追われるけど、なんとかペースを元に戻したいですな。ん?仮歩道ってなんだ?

3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2776ページ

沈黙の春 (新潮文庫)沈黙の春 (新潮文庫)
結局は人間のわがままからすべてが生じている。50年前にすでにここまで的確に指摘されていながら、現在でも一向に真に有効な解決策が見出されていない。耐性菌の問題なんかそのまんま繰り返し。iPS細胞はじめ今もてはやされている技術もよくよく気をつけなくてはいけない。いつの時代も将来まで見据えた真実を見極めてくれる人物が行政に存在しないのが極めて腹立たしい。もう地球は後戻りできないのか、そのカギを握るのも結局は人類なんだが。
読了日:03月28日 著者:レイチェル・カーソン
三国志 (5) (潮漫画文庫)三国志 (5) (潮漫画文庫)
読了日:03月25日 著者:横山 光輝
フリーメイソン (講談社現代新書)フリーメイソン (講談社現代新書)
とりあえず概要をつかむために一気読み。合衆国国璽の部分は興味深かった。
読了日:03月21日 著者:吉村 正和
三国志 (4) (潮漫画文庫)三国志 (4) (潮漫画文庫)
読了日:03月21日 著者:横山 光輝
柿の種 (岩波文庫)柿の種 (岩波文庫)
随所にみられる科学者ならではの視点、切り口にはやはり何度となくうなづかされた。統計学的解釈なんか自然に納得してしまう。時代を先取りした見解が少なくないことは解説にも述べられているが、私自身ハッとしたのは、英訳の再翻訳という1つの「実験」で、これは現在の科学的評価法のvalidationの際の手続きそのもので、読んでてびっくりした。それからやや批判的に書かれている部分の幾つかは自分にも見事にあてはまるのでこれも読んでいてバツが悪かった。また違ったシーン、心持で繰り返し読んでみたい。
読了日:03月13日 著者:寺田 寅彦
がんのベーシックサイエンスがんのベーシックサイエンス
当然全部は読めません。参考書代わりです。ただ、各項目充実しているのでがん関連の総論講義には結構使えるし、あらためて自分の勉強にもなりました。
読了日:03月06日 著者:
三国志 (3) (潮漫画文庫)三国志 (3) (潮漫画文庫)
引き続き第3巻。
読了日:03月03日 著者:横山 光輝

読書メーター

カタルパの木 久し振りの投稿。この道は数十回と通っているはずなのであるが、気づいていなかった。カタルパの木、アメリカキササゲという北米由来の樹木である(木大角豆とも書くらしい、読めない)。初夏に開花するとある。今朝、久し振りに高良山に登ろうと車でいつものルートで参道下に向かう途中...