今回は約2時間の隙間時間があったので、国立西洋美術館と迷った挙句に新美術館へ向かった。というか、西洋美術館のミケランジェロ展は多分馬鹿みたいに人が多いだろうし、さらには見はまってしまうので2時間ではきついと踏んだ。大江戸線乗り換えて徒歩15分(実際駅構内の距離がアクセスの表示時間に加味されていないことを今回あらためて痛感)。早速チケット購入して企画展会場へ。さすがに連休、これでも予想より人は多い。並んでゾロゾロ作品を眺めている皆さんをしり目にアンディ・ウォーホール作品群へまっしぐら。目的の”200個のキャンベル・スープ缶”を拝観した。結構大作で、よーく見るとなんとなく縦のラインが微妙に曲がっている感じ。缶の種類は多様で、並びに規則性はなかったように思う。あとはマリリンモンロー、毛沢東、電気椅子、キミコ・パワーズの色彩を感じつつ、部屋を後にしようとしたところ、なんとなく目にとまった作品があった。”ケロッグ・コーンフレークの箱”である。理由は1つ、なんとなく見た作品解説に1964年とあったからである。自分の生まれた年の作品や出来事には多かれ少なかれ思い入れを感じる人は少なくないであろう。私もそのひとりであり、同じ年にエリックドルフィーのOut to lunchが録音されたかと思うと、郷愁に似たものを感じる。後ろ髪をひかれながら美術館を後にした。
2013年9月20日金曜日
祝! 10000ビュー
2009年10月に開設したこのブログももうすぐ丸4年を迎えるにあたり、つい先日(多分9月18日かな?)、10000ビューを突破した。おそらくこのうち自分のページビューがかなり含まれているとは思うが、それでも個人的には満足している。項目別のデータを見てみると、永井学生センターがトップで266ビュー。以下5位まで消火栓シリーズ、ピーターと狼、箱崎おいしいもの、長崎ボウリング事情となっている。それぞれ思い入れがあるが、ビュー数にはやはりタイトルとテーマのタイムリーさが影響しているような気がする。別にビューを増やすのが第一目標ではないので、これまでと同様に少しずつ記録を積み重ねていこうと思う。いつか各ページを印刷して小冊子にしたいものである。さて、今回の写真は第1回目の投稿にあやかって今年の秋空である。やはり秋の空は透明感と涼しさがあって好きである。長崎県美術館と出島会館の間の秋空。
中秋の名月 2013長崎
今年の中秋の名月は9月19日(木)。天候は最良の状態で、ここ数年で自分自身も最も腰を据えて観賞できたと思う。写真はまず月出後の東の空。稲佐のガーデンテラスより。もう一枚は月没前の西の空。自宅の窓から。さて、来年はどんな月になるか。
2013年9月14日土曜日
山種美術館
先日の出張の際、合間を縫って訪れてみた。そもそもその存在を知ったきっかけは三島由紀夫の「金閣寺」を読んだこと。何?という向きもあろうが、読了後新潮文庫のカバー装画をあらためて眺めてみたときに、そのあまりのフィット感に感激し、カバー裏をみると”速水御舟 「炎舞」 部分 山種美術館蔵”とあった。これを調べないでおられようか。実はもう一つきっかけがあって、そう、金閣寺読了約3カ月ほど前になるか、某お宝モノテレビ番組でなんとなく速水の名前を耳にしていたこともあった。この時この「炎舞」を意識して見ていたかどうかは定かではない。おそらく、やはり三島の文章と速水の絵のイメージがぴったり当てはまったことも記憶を脳底から引きずり出すきっかけになったんだと思う。早速山種美術館をググってみると、ありました。ほう、広尾にあるんだね。そして良く見ると、おやおや8月から速水御舟展が開催されるではないか!なんという幸運!アクセスをみるとJR恵美須駅から徒歩10分。なる、これなら上京の際になんとか狙える。そして、虎視眈眈チャンスをうかがい、ようやく訪問に至ったわけである。詳細の記録は割愛するが、展示には御舟のほかに菱田春草、横山大観、安田靭彦などそうそうたる日本画家の作品も含まれていた。時間が限られていたので、まずは「炎舞」を拝見させてもらった。絵は予想より小ぶりだったが、その吸い込まれるような炎の舞と静かな羽音が聞こえてきそうな蛾の妖艶さが見事にマッチしており、確かにこりゃ重文の価値ありと納得した。しかし、御舟は40歳で急逝している。未完の作品には新たな画法への挑戦が垣間見られ、その早世が惜しまれる。
2013年9月8日日曜日
Manhattan Transfer
生れてはじめてその歌声を聴いたのは多分1982年の夏頃であったと思う。そう、当時大学1年生。バイト先で"Bird Land"を聴いたのが衝撃的で、迷うことなく「Extensions」をレコードレンタルで借りて録音したカセットを何度も何度も聞いた記憶がある。このアルバムがリリースされたのが1979年とのことだから、当時は彼らが最もはなばなしく活躍していたころだと思う(おっと、今でも人気は衰えてないよ)。最初に出会ってから丸31年。実はとうとう本物の声を聴くことができた。第12回東京JAZZフェスティバル。来日アーティストにその名を見つけた瞬間に、これはなんとしてでも会いにゆかねば、と心に誓った。そして何とか都合をつけて東京国際フォーラムHall Aに滑り込んだ。13時開演。座席ははるか二階席の13列目だったが、57番でほぼ真ん中。大型スクリーンもあるので、そこそこのビューである。やはり、オープニングは十八番のバードランド。録音媒体と全く同じで音の一点のブレすらない。す、素晴らしい。ファンタスティック・アンド・アメージング。惜しむらくはティム・ハウザーが体調不良で来日できなかったこと。しかし、代役のトリスト・カーレスもなかなかのものだった。その後新旧の曲を織り交ぜて1時間少々はあっという間に過ぎた。久々に超満足した。
こういった感性は近隣の東アジア諸国には理解できない崇高な部分じゃないかとマジに思う。
こういった感性は近隣の東アジア諸国には理解できない崇高な部分じゃないかとマジに思う。
2013年9月1日日曜日
2013年8月の読書メーター
2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2363ページ
ナイス数:104ナイス
夏休みもあって結構読むことができてやや満足。
ヒンドゥー教 インドという謎 (講談社選書メチエ)の感想
インド人の根底にあるのは何や?ということで参考に読んでみましたが、やはり簡単ではない。インド哲学やらマハーバーラタやら、さらにブッダはヴィシュヌの化身だというし、しかしタージマハルはイスラムだし。むむむ・・・(・_・;)。
読了日:8月31日 著者:山下博司
理系のためのクラウド知的生産術―メール処理から論文執筆まで (ブルーバックス)の感想
すでに一部は活用しているつもりだけど、もう少しスマートに使いこなす必要がありそう。細かい設定まではあまりやってないもんね。それからGoogleサイトはうまく使えば現状のチームで役に立つかもしれない。ある程度参考になりました。
読了日:8月31日 著者:堀正岳
日本思想史 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)の感想
全くの不案内なので、せめてものとっかかりとして拝見。それでも良く分からなかったが、とりあえず網野善彦先生の著書は何らかの形で読んでみたいと思いました。
読了日:8月29日 著者:
問題解決の進め方 (放送大学教材)の感想
図書館 こんなテキストがあるとは初めて知りました。試しに借りてみたけど内容はやや薄め。テキストだからしょうがないか。
読了日:8月25日 著者:柴山盛生,遠山紘司
<オールカラー版>欲望の美術史 (光文社新書)の感想
美術史モノはこれで4冊目だが切り口によって見え方が変わる好例。あとは著者のカラーが出る。先生はかなりの行動派とお見受けする。今回は空間のとらえ方が大変参考になった。
読了日:8月24日 著者:宮下規久朗
地下鉄に乗って (講談社文庫)の感想
地方にいるので東京メトロは上京の折に乗るくらいですが、確かに独特の雰囲気を感じる駅がありますね。皆いろんなことを背負いながら乗っているのでしょう。
読了日:8月18日 著者:浅田次郎
イスラーム世界の基礎知識~今知りたい94章の感想
入門編その2.Q&A形式なので、自分にとっては気になるところを拾い読みができてある意味理解しやすかった。知らない部分に加え、これまで持っていたイメージと変わる部分も多く、今後ニュースを読む深さが変わると思う。一方、日本人の宗教観というのはどんなんだろうか。きちんと答えを持ってる人は少ないんじゃないかな。
読了日:8月17日 著者:ジョン・L・エスポジト
ペンブックス20 イスラムとは何か。 (Pen BOOKS)の感想
(図書館)初級入門編。教義については最低限の説明で、モスクの構造の意味合いや芸術的側面、ムスリムの日常なども簡単に紹介されておりとっかかりとしては有益であった。次は少しランクを上げるか。
読了日:8月11日 著者:
(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)の感想
さあ、TPPどうなるでしょうね。昨日1回目の二国間協議が終わったとのことだが、当然真の中身はわからない。早速にやり込められてなければよいのだが。GM植物については、まさに「沈黙の春」。レイチェルカーソンがあの世で嘆いていることでしょう。我々も見極める力をさらにしっかり持たなければ、やばい。
読了日:8月10日 著者:堤未果
奈良公園の植物の感想
(図書館)訪問に際して予備知識に借用。確かにシカの存在意義が大きい。ディアライン(シカが立って食べるため、木の葉の下縁がほぼ一定の高さでそろっている状態)は是非確認したい。それから鹿のフンも肥料になるんだねぇ、ふんふん。
読了日:8月7日 著者:北川尚史,伊藤ふくお
この子を残して (アルバ文庫)の感想
この街に生まれながら、その存在を知りながら真剣に読むことがなかったことを猛省し、今回じっくり向き合わせていただいた。キリスト教徒であり、かつ医学者である博士の語り口は実に心に響いた。死への覚悟をもちつつ、子供二人の行く末を案ずる気持は察するに余りある。実を言うと誠一氏とは生前に縁あってお話をさせていただく機会があった。今思えばもっとたくさんのことをお聞きしたかった。折しも長崎は今週8月9日を迎える。これも何かの巡り合わせであろう。
読了日:8月5日 著者:永井隆
読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2363ページ
ナイス数:104ナイス
夏休みもあって結構読むことができてやや満足。
ヒンドゥー教 インドという謎 (講談社選書メチエ)の感想
インド人の根底にあるのは何や?ということで参考に読んでみましたが、やはり簡単ではない。インド哲学やらマハーバーラタやら、さらにブッダはヴィシュヌの化身だというし、しかしタージマハルはイスラムだし。むむむ・・・(・_・;)。
読了日:8月31日 著者:山下博司
理系のためのクラウド知的生産術―メール処理から論文執筆まで (ブルーバックス)の感想
すでに一部は活用しているつもりだけど、もう少しスマートに使いこなす必要がありそう。細かい設定まではあまりやってないもんね。それからGoogleサイトはうまく使えば現状のチームで役に立つかもしれない。ある程度参考になりました。
読了日:8月31日 著者:堀正岳
日本思想史 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)の感想
全くの不案内なので、せめてものとっかかりとして拝見。それでも良く分からなかったが、とりあえず網野善彦先生の著書は何らかの形で読んでみたいと思いました。
読了日:8月29日 著者:
問題解決の進め方 (放送大学教材)の感想
図書館 こんなテキストがあるとは初めて知りました。試しに借りてみたけど内容はやや薄め。テキストだからしょうがないか。
読了日:8月25日 著者:柴山盛生,遠山紘司
<オールカラー版>欲望の美術史 (光文社新書)の感想
美術史モノはこれで4冊目だが切り口によって見え方が変わる好例。あとは著者のカラーが出る。先生はかなりの行動派とお見受けする。今回は空間のとらえ方が大変参考になった。
読了日:8月24日 著者:宮下規久朗
地下鉄に乗って (講談社文庫)の感想
地方にいるので東京メトロは上京の折に乗るくらいですが、確かに独特の雰囲気を感じる駅がありますね。皆いろんなことを背負いながら乗っているのでしょう。
読了日:8月18日 著者:浅田次郎
イスラーム世界の基礎知識~今知りたい94章の感想
入門編その2.Q&A形式なので、自分にとっては気になるところを拾い読みができてある意味理解しやすかった。知らない部分に加え、これまで持っていたイメージと変わる部分も多く、今後ニュースを読む深さが変わると思う。一方、日本人の宗教観というのはどんなんだろうか。きちんと答えを持ってる人は少ないんじゃないかな。
読了日:8月17日 著者:ジョン・L・エスポジト
ペンブックス20 イスラムとは何か。 (Pen BOOKS)の感想
(図書館)初級入門編。教義については最低限の説明で、モスクの構造の意味合いや芸術的側面、ムスリムの日常なども簡単に紹介されておりとっかかりとしては有益であった。次は少しランクを上げるか。
読了日:8月11日 著者:
(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)の感想
さあ、TPPどうなるでしょうね。昨日1回目の二国間協議が終わったとのことだが、当然真の中身はわからない。早速にやり込められてなければよいのだが。GM植物については、まさに「沈黙の春」。レイチェルカーソンがあの世で嘆いていることでしょう。我々も見極める力をさらにしっかり持たなければ、やばい。
読了日:8月10日 著者:堤未果
奈良公園の植物の感想
(図書館)訪問に際して予備知識に借用。確かにシカの存在意義が大きい。ディアライン(シカが立って食べるため、木の葉の下縁がほぼ一定の高さでそろっている状態)は是非確認したい。それから鹿のフンも肥料になるんだねぇ、ふんふん。
読了日:8月7日 著者:北川尚史,伊藤ふくお
この子を残して (アルバ文庫)の感想
この街に生まれながら、その存在を知りながら真剣に読むことがなかったことを猛省し、今回じっくり向き合わせていただいた。キリスト教徒であり、かつ医学者である博士の語り口は実に心に響いた。死への覚悟をもちつつ、子供二人の行く末を案ずる気持は察するに余りある。実を言うと誠一氏とは生前に縁あってお話をさせていただく機会があった。今思えばもっとたくさんのことをお聞きしたかった。折しも長崎は今週8月9日を迎える。これも何かの巡り合わせであろう。
読了日:8月5日 著者:永井隆
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